ガンジス川の朝焼け:混沌と神秘に包まれた聖なる空間 #3

ガンジス川 旅行エッセイ

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早朝の目覚め、聖なる川への誘い

早朝5時、目覚まし時計の音が響き渡る。まだ薄暗い部屋の中で、私はゆっくりと目を覚ました。

今日という日が特別な日であることを、私はしっかりと認識していた。そう、今日はガンジス川の朝焼けをボートの上から見る日なのだ。

前日にホテル(Hotel Buddha)で私はボートを予約した。

ちなみにこの後、チェックアウト時に料金を精算したのですが、ぼったくりに遭いました(6000円近く払った。本当は2000円あれば乗れるはず、、、)。

きちんと料金は紙に書いてもらいましょう!

天候の悪化、予期せぬ試練

フロントへ向かい、タクシーに乗り込む。しかし、天は我々に試練を与えようとしていた。

車窓の外は雨模様、次第に雨脚は強さを増していく。不安な気持ちを抱えながら、タクシーは目的地へと向かう。

船頭との出会い、そして停電

タクシーはガンジス川近くのホテルに到着。船頭らしき人物に案内され、ホテルのロビーで待つように指示される。

しかし、雨はさらに強さを増し、雷鳴と共に停電が発生。暗闇の中、不安と焦燥感が募っていく。

停電の様子(ホテルの受付)

雨上がり、現れた神秘的な光景

しかし、インドの雨はすぐに止むという。そして、2時間後、ついに雨は上がり、雲間から薄日が差し始めた。船頭と共に再びガンジス川へ向かう。

圧倒的な空間、そしてモノクロームの世界

目の前に広がるのは、インドの歴史を感じさせる圧倒的な空間。そして、ボートに乗り込むと、さらに壮観な景色が姿を現した。

どこまでも続く灰色の海原。波はほとんどなく、水面は鏡のように静まり返っている。空はどんよりと曇り、鉛色の雲が重く垂れ込めている。まるでモノクロームの世界のような風景に、言葉も出ない。

ガンジス川の朝焼け

濁りながらも清めを与える水

沐浴する人々。全身を水に浸し、長い間祈りを捧げる人。何千年もの間、人々の生活を支え、信仰の対象であり続けてきたガンジス川。

その壮大なスケールと深い歴史を感じながら、私はただ茫然と立ち尽くしていた。

ガンジス川の風景

言葉では言い表せないほどの感動と畏敬の念に包まれ、自分が何処にいるのか、何をしているのかさえも分からなくなってしまった。この瞬間、私は確実に何か特別な体験をしたのだ。

終わり、そして新たな始まり

朝焼けのガンジス川は、混沌と神秘、そして生命の息吹が混在する、まさに聖なる空間だった。

私はインドという国の奥深さを肌で感じ、魂が揺さぶられるような貴重な体験をすることができた。

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